PJ Report 2000/4
女性とダイビング

女性のお客様から生理中の影響についての質問があった時、オープン・ウォーター・ダイバー・マニュアルにも記載されているとおり、ダイビング以外のスポーツができる体調で、衛生面に気をつけていれば問題ないとお答しておりますが、医学的に見て本当に影響はないのでしょうか?また、妊娠については可能性がある場合は中止した方がよいとご案内していますが、実際にダイビングした後に妊娠とわかった時はどのようにご説明したらよいでしょうか?

生理中のダイビングについては、ご質問のように体調に問題がなく、衛生面に気を付ければ何ら問題はありません。しかし、このことについて特に強調しておきたいのは、近年タンポン型の生理用品の普及によって、子宮内膜症という病気が増えていることが問題になっています。これは不妊の原因になることもあるので、メンバーの皆さんは、パットタイプのお客様をわざわざタンポンに変えるようお勧めしない事が推奨されます。そして、長い期間タンポンタイプを使っている方の中で、生理が重い、痛みがひどい方は一度婦人科で検査される様にアドバイスしてあげてください。パットタイプの方がたとえウエットスーツであっても、潜水直前と直後にトイレにゆければ問題にならないのです。皆さんは、お客様に対してそのあたりの心遣いが必要です。また、痛みのコントロールを必要とする人の場合、市販の鎮痛剤は、ダイビングに不適切な成分がほとんどの物に入っているので、服用すべきではありません。医者が処方する鎮痛剤の多くは問題がない物ですので、事前に医師にご相談される様お勧めしましょう。しかし、どうしても生理がツアーや講習に当たるといやだというお客様もおられますよね。その場合には、生理を早めたり、遅らせる薬を医師に処方してもらう方法もある事をご紹介してみてください。どちらかというと、遅らせた場合には薬を飲みながらダイビングをしなくてはならないので、早める方をお勧めします。この場合には、生理が始まる予定日の1ヶ月以上前に医師に薬をもらわなくてはならないので、時期を逸さない様にお話してあげてください。また、妊娠中のダイビングについては、極一部の医師では多少はかまわないようなコメントをしている者もおりますが、胎児を減圧症のリスクにさらすために、世界的一般論からいうと絶対禁止です。たとえ減圧症にならなくとも、アメリカの文献では、未熟児などのトラブルが明らかに多いといわれています。しかし、ダイビング後にはじめて妊娠していることに気が付いたような妊娠の極初期の場合、普通の妊娠とほとんどリスクは変わらないといわれています。なぜならば、今までに極初期の場合のダイビングで異常が起きたという報告はないからです。心配しすぎず、普通に産科の先生で経過を見てもらっていればよいでしょう。かといって、たとえ確定的ではなくても、妊娠の可能性がある場合にはダイビングはやめておいた方がよいのはもちろんのことです。

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